ファミリー玄関とは?散らからない玄関!賢い収納と快適動線!

2025.12.15

「ファミリー玄関」とは何か?この記事では、「ファミリー玄関」のメリット・デメリットを含め、分かりやすく解説していきます。

ファミリー玄関とは?

 

家に入ってすぐの玄関は、家の顔とも言える場所です。いつでもすっきりきれいな玄関でお客様をお迎えしたい、でも家族の靴やアウターで散らかりがち、と感じる方もいるかもしれません。そんな悩みを解決するために考えられたのが「ファミリー玄関」です。

ファミリー玄関は、来客用の玄関とは別に、家族専用の動線と収納スペースを設けた玄関のこと。家族はリビングへ向かう前に、靴やアウターをスムーズに片付けられる工夫が詰まっています。

家族専用の動線を持つ玄関スペース

ファミリー玄関の大きな特徴は、家族専用の動線が用意されている点です。お客様は一般的な玄関からリビングへ向かいますが、家族は別の入り口から家の中へ入ります。この家族専用の動線の先には、靴やコート、バッグなどを置ける収納スペースが設けられているのが一般的です。帰宅したらすぐに、それぞれの持ち物を所定の場所にしまえるため、リビングや廊下に物が散らかるのを防げます。「ただいま」と帰ってきて、すぐに荷物を置ける場所があるのは、日々の暮らしを快適にする工夫です。

ファミリー玄関の種類と代表的な間取り

ファミリー玄関には、収納と動線の取り方によっていくつかのタイプがあります。

種類 主な特徴 向いているライフスタイル
ウォークスルー型 玄関から収納スペースを通り抜けて室内へ。家族と来客の動線を分ける。 帰宅時の動線をスムーズにしたい、玄関を常にきれいに保ちたい家族。
シューズクローク型 玄関の横に独立した収納スペースを設ける。靴だけでなく、コートやカバンも収納。 収納量を重視したい、玄関周りの物を一箇所にまとめたい家族。
土間収納一体型 広い土間スペースと収納が一体。ベビーカーやアウトドア用品など、汚れ物を置ける。 アウトドアやスポーツが趣味、子育て中でベビーカーなどを置きたい家族。

ウォークスルー型ファミリー玄関

ウォークスルー型ファミリー玄関は、玄関から収納スペースを通り抜けてリビングやキッチンなどの居住スペースへ移動できる間取りです。家族は収納を通ることで、靴やアウターを脱ぎ、荷物を置いてから室内へ入ることができます。

特徴と動線

  • 玄関から収納スペースを通り、室内へ抜けるスムーズな動線が特徴です。
  • 来客はメイン玄関から直接リビングへ、家族は収納を通ってプライベートな動線を利用します。

間取りのポイント

このタイプは、収納と動線を兼ね備えており、効率的な空間利用が可能です。収納内部に換気窓を設けることで、湿気や臭いのこもりを防ぎ、いつでも気持ちよく使えます。ウォークスルー型の収納は、靴や傘、ベビーカー、アウトドア用品などを収納するのに便利です。また、帰宅してすぐに手を洗えるように、収納の先に洗面台を設ける間取りも人気があります。

シューズクローク型ファミリー玄関

シューズクローク型ファミリー玄関は、玄関の隣に独立したシューズクローク(SCL)を設ける間取りです。ウォークスルー型のように通り抜ける動線がない場合もありますが、家族専用の収納スペースとして活用します。

特徴と収納力

  • 玄関の横に、靴だけでなくコートやカバンなども収納できる独立したスペースを設けます。
  • 収納スペースのレイアウトの自由度が高く、収納したいものに合わせて棚などを調整できます。

間取りのポイント

シューズクロークの広さや棚の配置によって、収納できる物の種類や量が大きく変わります。可動棚を採用すれば、収納する物の高さに合わせて調整できるため、ブーツや長靴、ゴルフバッグなども効率よく収納できます。来客からは見えない位置に収納を設けることで、常にすっきりとした玄関を保てます。また、内部にコンセントを設けて、電動自転車のバッテリー充電スペースや、掃除機を収納する場所として利用するのも良いアイデアです。

土間収納一体型ファミリー玄関

土間収納一体型ファミリー玄関は、玄関の土間スペースを広くとり、その一部を収納スペースとして活用する間取りです。汚れを気にせず置ける土間ならではの特性を活かします。

特徴と活用方法

  • 土間と収納が一体になっているため、ベビーカー、三輪車、ゴルフバッグ、アウトドア用品など、外で使うものをそのまま収納できます。
  • 泥や砂で汚れたものを室内に持ち込まずに済むため、掃除の手間を減らせます。

間取りのポイント

土間収納は、特に子育て世代やアウトドアが趣味の家族にとって非常に便利です。広い土間スペースは、雨の日の洗濯物の一時干し場や、ガーデニング用品の作業スペースとしても活用できます。収納棚は、土間と同じ素材や、水拭きできる素材を選ぶと、汚れのお手入れがしやすくなります。換気扇を設置することで、湿気や臭いのこもりを防ぎ、常に清潔な状態を保てます。

ファミリー玄関のメリット

常にすっきり片付く来客用玄関

ファミリー玄関を設けることで、来客用玄関と家族のプライベートな空間をきっちり分けられます。これによって、来客用玄関には家族の靴や荷物が散らかる心配がありません。いつもきれいに整えられた玄関は、急な来客があっても慌てずに、心から笑顔でお迎えできるでしょう。家の第一印象が明るく、訪れる人にも心地よさを感じていただけます。

家族の靴やアウターを効率的に収納

ファミリー玄関は、家族みんなの靴やアウター、さらには傘、ベビーカー、アウトドア用品といったかさばるアイテムをまとめて収納するのにとても便利です。特にシューズクローク型や土間収納一体型では、たっぷりの収納スペースを確保できます。帰宅してすぐにアウターを掛ける場所があれば、リビングに花粉やウイルスを持ち込む心配も減り、室内を清潔に保ちやすくなります。家族それぞれの持ち物がきちんと収まっていると、朝の支度もスムーズに、お出かけがもっと楽しくなります。

スマートな帰宅 外出動線で家事も楽に

ファミリー玄関は、日々の暮らしの動線をぐっとスムーズにします。帰宅したら、靴を脱いでファミリー玄関に収納し、アウターを掛けて、荷物を置くという一連の動作が自然な流れで行えます。手洗い場が近い間取りなら、帰宅後すぐに手を洗う習慣もつきやすく、衛生的です。また、外出時も必要なものが一箇所にまとまっているので、忘れ物が減り、忙しい朝も家族みんながスムーズに準備できます。買い物から帰ってきた際も、キッチンやパントリーへの動線が短縮できる設計にすれば、毎日の家事が少しだけ楽になり、家族との時間を増やすお手伝いをします。

ファミリー玄関のデメリット

設置に必要なスペースとコスト

ファミリー玄関を設けるには、一般的な玄関よりも広いスペースが必要になる場合があります。特に、ウォークスルー型や土間収納一体型では、通路や収納スペースを確保するため、全体の延床面積が増える傾向にあります。そのため、土地の広さや建築予算によっては、設置が難しいと感じることもあるかもしれません。

また、収納棚の造作、換気設備の導入、照明の追加など、一般的な玄関に比べて建築費用がやや高くなる可能性も考えられます。しかし、これらのコストは、工夫次第で抑えることもできます。

間取り設計で後悔しないための注意点

せっかくファミリー玄関を設けても、設計が不十分だと使い勝手が悪く、後悔につながることもあります。例えば、収納量が足りなかったり、動線が複雑になったりするケースです。

ファミリー玄関の設計では、家族のライフスタイルや持ち物を具体的にイメージすることが成功の鍵を握ります。ここでは、後悔しないための具体的な対策をまとめました。

注意点 対策
収納量の不足 家族全員の靴の数、季節ごとのアウター、ベビーカーやアウトドア用品など、何をどこに収納したいかを具体的にリストアップしましょう。将来の家族構成の変化も考慮に入れると、長く快適に使えます。

例えば、住まいに関する公的機関の資料なども参考に、収納計画を立てるのも良い方法です。

動線の不便さ 帰宅時と外出時の行動をシミュレーションし、どこで靴を脱ぎ、どこに上着をかけ、どこで荷物を置くかを具体的にイメージします。特に、ウォークスルー型では、リビングや洗面所へのスムーズなつながりを意識することが大切です。
換気・採光の不足 湿気がこもりやすい靴や、濡れたレインコートなどを収納するため、換気扇の設置や窓の配置を検討しましょう。自然光が入ることで、明るく清潔感のある空間になります。
来客用玄関とのバランス 来客用玄関からファミリー玄関が丸見えにならないよう、間仕切りや扉の配置に配慮しましょう。来客時に家族の生活感が見えない工夫が、すっきりとした印象を保つことにつながります。

まとめ

ファミリー玄関は、来客用と家族用を分けることで、常にすっきりとした玄関を保ち、家族の暮らしをより快適にするための大切な空間です。

ウォークスルー型、シューズクローク型、土間収納一体型など、ご家庭のライフスタイルや収納したいものに合わせて様々な種類があります。これらのファミリー玄関を導入することで、家族の靴やアウターを効率的に収納でき、帰宅や外出の動線もスムーズになります。

設置にはある程度のスペースと費用が必要です。間取りを考える際には、ご家族の人数や持ち物、将来の暮らし方をよく話し合い、後悔のないよう計画することが大切です。

この記事でご紹介したポイントを参考に、ご家族にとってぴったりのファミリー玄関を見つけて、毎日が笑顔になるような理想の住まいづくりをぜひ検討してみてください。

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