容積率とは?わかりやすく初心者向けに解説!家の大きさが決まる重要ルール
家づくりにおいて「容積率」の理解は不可欠です。容積率とは、敷地面積に対して延べ床面積をどの程度確保できるかを定めた、建築上の基本ルールを指します。この制限は、良好な住環境を維持し、街全体の景観や日照、通風を確保することを目的として設けられています。
この記事では、容積率の基本的な考え方から、混同しやすい「建ぺい率」との違い、具体的な計算方法までを整理しました。あわせて、地下室や駐車スペースの設置時に適用される緩和措置、および所有する土地の容積率を確認する手順についても解説していきます。
私たちM’s-Aについて

お客様の夢がわたしたちの夢
お客様だけでなく私たちも家造りの夢は無限大です。
私たちエムズアーは、お客様の家づくりをお手伝いさせていただいております。
住みやすさを兼ねたデザインの家。
高機密高断熱の家。
外からの目線が気にならない家。
唯一無二のデザイン・・・
お客様の要望は様々。
その一つひとつの要望をチームエムズアーがカタチにしていきます。
私たちの強みはいつもお客様の目線に立って家づくりをすることなのです。
お客様の夢がわたしたちの夢。
家族とともに大切に過ごす家だからこそ、私たちにできることのすべてを全力でお手伝いさせていただきます。
容積率とは 土地に建てられる家の大きさを決めるルール
家を建てるとき、その土地にどれくらいの大きさの建物を建てられるかは、法律や条例で決められています。その大切なルールのひとつが「容積率」です。
延床面積と敷地面積の関係で決まる
容積率とは、その土地の広さ(敷地面積)に対して、建てられる建物のすべての階の床面積を合計した「延床面積」の割合のことです。 この割合は、建築基準法という法律で定められており、地域ごとに上限が決められています。 例えば、100㎡の土地で容積率が200%と定められている地域なら、延床面積の合計が200㎡までの家を建てることができます。
| 敷地面積 | 指定された容積率 | 建てられる延床面積の上限 |
|---|---|---|
| 100㎡ | 150% | 150㎡ |
| 100㎡ | 200% | 200㎡ |
| 150㎡ | 200% | 300㎡ |
このルールがあることで、建物の立体的な大きさが制限され、街全体のバランスが保たれています。
なぜ容積率という制限があるのか
容積率に上限が設けられているのには、いくつかの理由があります。一番の目的は、私たちが暮らす街の環境を守り、安全で快適な暮らしを支えるためです。
もし容積率の制限がなければ、狭い土地に高いビルが密集してしまうかもしれません。そうなると、日当たりや風通しが悪くなったり、人口が集中しすぎて道路が混雑したり、下水道などのインフラに大きな負担がかかったりする可能性があります。 また、建物同士の間に適切な空間を保つことで、火災が起きたときに燃え広がるのを防ぐ役割も担っています。 このように、容積率は街全体の住みやすさを守るための大切なルールなのです。
容積率と建ぺい率の違い
家を建てるときに必ず耳にする「容積率(ようせきりつ)」と「建ぺい率(けんぺいりつ)」。どちらも土地に建てられる家の大きさを決める大切なルールですが、その役割は異なります。ここでは、それぞれの違いをわかりやすく解説します。
この二つのルールを正しく理解することが、理想の家づくりへの第一歩です。指定された数値を守らないと、法律違反となってしまうこともあるため注意しましょう。
建ぺい率は土地を真上から見たときの建築面積の割合
建ぺい率とは、持っている土地(敷地面積)に対して、どれくらいの広さの建物を建てられるかを示す割合です。建物を真上から見たときの面積である「建築面積」でその割合を判断します。たとえば、100平方メートルの土地で建ぺい率が50%なら、建築面積は50平方メートルまでとなります。
この制限があるおかげで、建物と建物の間に適度な空間が生まれます。その空間が、日当たりや風通しを良くしたり、火事が起きたときに隣の家へ燃え広がるのを防いだりする役割を果たしてくれるのです。
容積率は建物のすべての階の床面積を合計した割合
容積率とは、土地の面積に対して、建物のすべての階の床面積を合計した「延床面積(のべゆかめんせき)」がどれくらいの割合になるかを示すものです。建ぺい率が平面的な広さの制限であるのに対し、容積率は立体的な大きさ(ボリューム)を制限するルールといえます。
もし容積率の制限がないと、高い建物が密集して街の日当たりや風通しが悪くなるかもしれません。また、人口が急激に増えて、道路や下水道、電気といった街のインフラが足りなくなってしまうことも考えられます。容積率は、私たちが快適に暮らせる街の環境を守るためにも、とても重要な役割を担っています。
| 建ぺい率 | 容積率 | |
|---|---|---|
| なんの割合? | 敷地面積に対する建築面積の割合 | 敷地面積に対する延床面積の割合 |
| 制限のイメージ | 平面的な広さ(上から見たときの広さ) | 立体的な大きさ(全体のボリューム) |
| 主な目的 | 日照、通風、防災(延焼防止など)の確保 | 人口を調整し、インフラ(道路・下水道など)を維持する |
容積率の計算方法
ここでは、お家の大きさを決める容積率が、どのように計算されるのかを見ていきます。基本的な式のほかに、土地が面している道路の幅によって上限が変わるルールがあり、知っておくと計画が立てやすくなります。
基本的な計算式はとてもシンプル
容積率の計算は、とても簡単な式で求められます。建物のすべての階の床面積を合計した「延床面積」を、「敷地面積」で割り算するだけです。
容積率(%) = 延床面積 ÷ 敷地面積 × 100
たとえば、100㎡の敷地に、1階が60㎡、2階が50㎡のお家を建てる場合を考えてみましょう。延床面積は110㎡(60㎡+50㎡)なので、容積率は110%(110㎡ ÷ 100㎡ × 100)となります。この数値が、法律で定められた上限を超えないように計画する必要があります。
前面道路の幅によって容積率が制限される
容積率は、都市計画で定められた上限(指定容積率)が基本ですが、土地の前にある道路の幅が12m未満の場合、さらに厳しい制限が加わることがあります。 これは、火災や地震のときに消防車や救急車がスムーズに通れるようにしたり、日当たりや風通しを確保したりして、安全で心地よい街並みを守るためのルールです。
この道路幅によって計算される容積率の上限を「基準容積率」と呼び、最終的に建てられるお家の大きさは、この「基準容積率」と「指定容積率」を比べて、より小さい方の数値が適用されます。
指定容積率と基準容積率とは
お家の大きさを決める容積率には、「指定容積率」と「基準容積率」の2つのものさしがあります。実際に適用されるのは、この2つのうち、より厳しい(小さい)方の数値です。
- 指定容積率:都市計画法にもとづき、それぞれの地域(用途地域)ごとに自治体が定めた容積率の上限です。
- 基準容積率:土地の前にある道路の幅が12m未満の場合に、その幅をもとに計算されるもう一つの上限値です。
基準容積率は、前面道路の幅に、用途地域ごとに決まった数値を掛けて計算します。
- 住居系の地域:前面道路の幅(m) × 4/10
- 商業・工業系の地域など:前面道路の幅(m) × 6/10
たとえば、次のような土地の場合、どちらの容積率が適用されるか見てみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 指定容積率 | 200% |
| 用途地域 | 第一種住居地域(住居系) |
| 前面道路の幅 | 6m |
| 基準容積率の計算 | 6m × 4/10 = 2.4 → 240% |
| 適用される容積率 | 200%(指定容積率と基準容積率のうち、小さい方) |
この例では、指定容積率の200%の方が小さいため、この土地に建てられるお家の容積率は200%が上限となります。
複数の道路に面している土地の場合
角地のように、土地が2つ以上の道路に面している場合は、最も幅の広い道路を「前面道路」として容積率を計算することができます。 たとえば、6mの道路と4mの道路に面した土地なら、広い方の6mを基準に計算できるため、よりゆとりのある設計が可能になります。
知っておくと役立つ容積率の緩和措置
家を建てる際には、決められた容積率を守る必要がありますが、実は特定の条件を満たすことで、延床面積に算入しなくてもよい部分があります。これを「容積率の緩和措置」と呼びます。ここでは、暮らしをより豊かにするために知っておきたい、代表的な緩和措置について解説します。
| 緩和措置の種類 | 容積率に算入されない面積の限度 |
|---|---|
| 地下室(地階) | その建物の住宅部分の延床面積の合計の3分の1まで |
| 駐車場(ビルトインガレージ) | その建物の各階の床面積の合計の5分の1まで |
| エレベーターの昇降路 | すべて |
| 共同住宅の共用部分 | すべて |
地下室を設ける場合の緩和
一定の条件を満たす「地階」は、容積率の計算から延床面積の一部を差し引くことができます。この緩和を受けるための主な条件は、「天井が地盤面から1メートル以下の高さにあること」と「住宅として使用する部分であること」です。 この条件を満たせば、その建物の住宅として使われる延床面積の合計の3分の1を上限として、地下室の面積を容積率の計算に含めなくてよくなります。
駐車場(ビルトインガレージ)を設ける場合の緩和
建物の中に駐車スペースを設けるビルトインガレージも、容積率の緩和対象です。 具体的には、建物全体の延床面積の5分の1を上限として、駐車場の面積を容積率の計算から除外できます。 この措置により、都市部の敷地が限られた場所でも、居住スペースを確保しながら駐車場を設ける計画が立てやすくなります。
エレベーターの昇降路に関する緩和
エレベーターを設置する場合、その昇降路(エレベーターが上下に移動する筒状のスペース)の部分は、容積率を計算する際の延床面積には含まれません。 これにより、階数が多い建物でも、エレベーターの設置によって居住スペースが圧迫されるのを防ぐことができます。
共同住宅の共用部分に関する緩和
マンションやアパートのような共同住宅では、住民が一緒に使う部分も容積率の緩和対象となります。具体的には、エントランスホール、共用の廊下、階段といった部分は、延床面積に算入されません。 このおかげで、それぞれの住戸の広さを保ちながら、ゆとりのある共用スペースを作ることが可能になります。
自分の土地の容積率を調べる方法
ここでは、ご自身の土地に定められた容積率を確かめるための、具体的な方法について解説します。家を建てる計画を立てる第一歩として、とても大切な情報です。
自治体の窓口やホームページで確認する
最も確実な方法は、土地が所在する市区町村の役所で確認することです。都市計画を担当する部署(「都市計画課」や「建築指導課」など)の窓口で、住所を伝えれば容積率や建ぺい率、その土地の用途地域などを教えてくれます。
また、多くの自治体では公式ホームページ上で都市計画に関する情報を提供しています。「都市計画図」や「都市計画情報サービス」といった名前で公開されており、地図上からご自身の土地の情報を調べることが可能です。 はじめての方でも直感的に操作できるサイトが増えています。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. 土地の場所を確認 | 調べたい土地の住所(地番)を正確に用意します。 |
| 2. ホームページを検索 | 「〇〇市(お住まいの自治体名) 都市計画図」や「〇〇市 用途地域」といった言葉で検索します。 |
| 3. 情報を確認 | 表示された地図や案内から該当地点を見つけ、色分けされた用途地域と、そこに定められた容積率の数値を確認します。 |
もし調べ方がわからなかったり、情報が古かったりする可能性も考えられるため、最終的には担当部署の窓口で確認することをおすすめします。
不動産情報サイトで調べる
不動産情報サイトでも、販売されている土地の容積率を手軽に調べることができます。物件の概要が書かれたページに、建ぺい率と並んで容積率が記載されていることがほとんどです。 これから土地を探す方にとっては、複数の候補地を比較検討する際に便利な方法です。
ただし、サイトに掲載されている情報は、あくまで広告作成時点のものであったり、まれに誤りがあったりする可能性もゼロではありません。そのため、これらの情報は参考の一つとして考え、土地の購入を決める前には、必ず自治体の最新情報で正確な数値を確認するようにしてください。
まとめ
容積率は、その土地に建てられる建物の延床面積を決める大切なルールです。街の人口を適切に保ち、みんなが心地よく暮らせるようにこの制限が設けられています。建ぺい率が土地を上から見た広さの割合なのに対し、容積率はすべての階を合わせた床面積の割合を示します。
理想の家づくりを進めるために、容積率の計算方法や緩和措置、そして自分の土地の容積率の調べ方を知っておくと安心です。家を建てたいと考えているなら、ぜひ覚えておきたい知識のひとつです。